淫神都市 第二章
淫神都市(2−1)
『パッションフルーツって、こんな味かしら?』
オレンジ色をしたその飲み物は、少し酸っぱい味がした。
それは、以前台湾に旅行に行ったときに食べたものと似ていたが、なんとなく違うような気もした。
しかし、船旅で疲れていた史子には、とても新鮮で、おいしく感じられた。
しばらくすると、まるで中世の巨大な城のような建物に到着した。
「笹原です。扉を開けてください!」
それまで私たちを案内していた金髪の女性が、大きな声を出す。
すると、巨大な門が音を立てながら開き始めた。
「中はなかなか、綺麗ね」
「そうですね。途中はかなり、未開発でしたからね。」
私は、タケルくんとそんな言葉を交わしながら、中の様子をうかがい始めた。
そんな時だった。
急に、尿意をもよおしたのだ!
『なんだろう? き、急に... 我慢できない!!』
仕方なく、私は笹原さんに声をかけた。
「あの、そ、その前に、おトイレを貸していただけるでしょうか?」
「ええ、構いませんわ。あちらに見える階段の裏の方に、女子用のトイレがございますわ。」
私はぺこりと頭を下げると、小走りにその方向へと向かった。
「あ、ここだわ」
階段の裏には、それらしい扉があった。
そこを開くと、むわっとする、お世辞にも良いとは言えない臭いが漂ってきた。
『こんな島のトイレだから、仕方ないか...』
私はそう自分に言い聞かせると、早速、用を済ました。
「それにしても、暑いわね... 日本とは思えないくらい。」
すっきりして少し余裕の出来た私は、そんな事に思いを巡らせていた。
暑いからか、少し走ったからか、私の息が少し上がっていた。
「運動不足かしらね?」
しかし、股間を紙で拭いたその瞬間、その息切れが運動不足から来るものではないことを察したのだ!
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